ノートは何のためにつくるのだろう?

 あなたは、この問いに答えられますか?よりよく学習するために考えてみました。参考になれば幸いです。

ノートは暗記のための道具だ!

 まず自分のことを振り返ってみると、中学の先生から「自分なりのノートをつくろう」と言われていました。そこで、授業中に自分でキーワードなどを整理して(板書とは違う)ノートをつくろうと思い、授業と同時進行で実践していましたが、毎回失敗です。考えてみると当然です。どんな内容がこの後でてくるのか?が分かっていない状況で矢印や図形を使って整理しても、新しい情報が出てくるたびに修正を加えないといけなくなるからです。

そのことに気付いた僕はノートを「板書を写して授業内容を暗記するための道具」として使うようになりました。ただ、復習やテスト勉強でノートを見たことはありません。大切な語句はありますが、語句と語句のつながりが書かれていないので、よく分からないのです。そこを参考書で補っていました。

本当は理解を助けるためのものなのでは?

 その後、教員になって数年がたって、やっと「自分なりのノートをつくる」意味に気付きました。授業を受けると2パターンの人に分かれます。

 ⑴ 授業で(授業の板書で)理解できる人

 ⑵ 授業で(授業の板書で)理解できない人

 ⑴の場合、たまたま先生との相性がよく自分が理解できる形で先生が授業をつくってくれたり、板書してくれています。これだと楽ですよね。

 一方で、⑵の場合、先生との相性が良くないのです。どちらかが良い悪いという訳ではなく相性の問題です。

 じゃあ、⑵の人はどうすればよいか?ということになります。すると、ここでノートをとることに意味がでてくるのです。正確には、学習した内容を自分でノートに整理することに意味がでてくるのです。自分で整理をするので、その過程で理解が進みます。だって、理解しないと整理しようがないので・・・。整理しようと思うと、分からないことを調べることも必要になってきます。

 これが僕の考えるノートをつくる意味です。なので、授業の板書を写しているだけのノートはあまり意味がないかもしれません。ネットにいくらでも解説は載ってますしね。

こんな情報整理の方法もあります!

情報を整理する方法の一つとしてコンセプトマップと呼ばれるものがあります。こんな感じに自分でノートをまとめてもいいような気がします。あと、表やグラフ、図、絵などを使っても良いのではないでしょうか。もっと自由に!自分で!

 

ノマ流のコンセプトマップの描き方は、下記の動画を参考にしてください。

少しでもみなさんの役に立てば幸いです。