中学生のころから疑問に思っていたこと・・・。
よく先生に「重要だと思うことは赤ペンで書いたり、蛍光ペンで塗っておこう」と言われていました。それを聞いて、いつも思っていたことが、「重要ってどうやって判断するの?!」ということです。
重要とはいったい何だろうか?教科書の太字が重要なのだろうか?もしくは黄色チョークで板書されている語句が重要なのだろうか?重要かそうでないかの判断基準は何なのだろうか?と、ずーっと疑問でした。
ただ、当時の僕は、点数が欲しくて勉強していたので問題集で聞かれたものを暗記しとけばいいや。全部暗記!と思考停止に陥りました。実際にそれで困りませんでした。勉強だと何も考えずに先生に用意されたものをやっていればよかったんです。思考停止で生きていけたのです(汗)
ただ、働き始めて困ったことが起きます。某企業で働いていた時に、たくさん資料が配られるのですが、情報量が多くて処理できません。そこで、重要なことだけでも頭に入れようと思ったのですが、何が重要か?を判断してこなかった(判断する練習をしていなかった)ため、どのようにして重要かを判断すればよいか分からないのです・・・。
そこで、先輩に聞いてみると「相手(自分)が伝えたいことは何なのか?それを伝えるために必要な情報が重要じゃないの?もちろん誰に伝えるかによっても必要な情報は変わるけどね。」と言われました。「確かに!」と思いました。
このことを理科の授業に当てはめてみるとこうなります。
〇伝えたいこと → 課題に対する考察(自分の考え)
〇重要なこと → 考察を説明するための情報(仮説や実験結果、学習内容など)
つまり、実験結果などから考察を行う際に使う必要のある情報が重要なのです。それ以外は、そんなに重要ではないのです。だって、それらの情報はなくても伝えたいことは伝えられるんだから(笑)。
このように重要かそうでないかを判断するトレーニングをしていくと、自分の考えを作ったり伝えたりする練習になり、相手の立場に立って考える力や論理的思考などを育むことにもつながるように思います。社会で役立ちます。ぜひ、チャレンジしてみてください。
ちなみに、新しく出てきた単語は重要ではないじゃん!と思わるかもしれませんが、実は上の考え方にのっとって考えても重要になります。なぜなら、その単語を使って、今後の学習課題に対する考察を行っていくからです。いわば、日本語と一緒なのです。その言葉がないと、そもそも会話にならないのです。
ここに書いた内容は個人的な考えです。参考になれば幸いです。