基本的には、問題解決ができるようになるために下記の流れに沿って授業動画は進みます。学ぶ力や考える力を身に付けるためにも最初に読んでみてください。
自分はこうなるだろうと考えていたものが異なる結果となってなぜ?と思うような疑問や、より良いものをつくるにはどうすればよい?といった問題に気付いたり興味をもったりする場面です。当然を疑うことや、より良くするということを常に頭に入れておくと気付きやすくなります。
①の問題を解決するために何を学んだり調べたりしたらよいか?を考えて設定しましょう。課題を設定できるか?が一番大切です。設定できたら、その理由を先生に説明して確認してもらってから進みましょう。設定できない場合は、先生が準備しているものを使ってください。できないことを気にする必要はないです。
※課題・・・学んだり調べたりする必要のあること
②で設定した課題に対して、仮説をつくってみましょう。難しい場合は先生のものを使ったり参考にしたりしてください。課題と仮説がセットになっているかにご注意ください。下の表のパターン1~3は可能性がありますが、パターン4はまずないと思います。ただ写しただけの状態にならないよう、ここまでの思考の流れを整理しましょう。仮説・・・根拠のある予想
パターン | 課題の設定者 | 仮説の構築者 | 可能性 |
---|---|---|---|
1 | 先生 | 生徒 | 〇 |
2 | 先生 | 先生 | 〇 |
3 | 生徒 | 生徒 | 〇 |
4 | 生徒 | 先生 | × |
③で構築した仮説を検証する実験方法や調査方法などを考えてみましょう。課題によっては、実験方法を立案することなく、観察や調査、学習することになります。難しい場合は先生のものを参考にしたり、使ったりしてみてください。
④で考えた方法を実施します。実際にやってみると考えているように上手くいかなかったり工夫が必要だったりします。動画での学習だけでは味わえない理科の醍醐味です。
考察は自分の仮説が正しかったか?を⑤の結果から判断すること。また、実験や観察、調査、学習した結果から課題に対する自分の考えを書くことです。教科書に載っている結果をもとに書くのではなく、あくまで自分の実験結果から課題に対する考えを書いたり仮説の妥当性について判断しましょう。すべて練習です。
①~⑥の流れを他者に伝えられるようにします。相手によっては紙に書く必要がある場合もあるでしょうし、口頭で大丈夫な場合もあるでしょう。相手に何を伝えたいか?時間的にどこまでできるか?によって、調整が必要です。これを行うことで、理解できていない(≒説明できない)ところや、話が繋がっていないところなどを発見する力が身に付きます。
①~⑦のステップで自分の考えをつくれた人は成長するチャンスです!ぜひ、自分の考えが正しいのか?を検証してみましょう。やり終えた後に⑥や⑦で、自分の行ってきた①~⑥に意味がなかったことに気付く人や、①~⑥の流れが繋がっていないことに気付く人が出てきます。そのような失敗経験こそ重要です。だって、何をできるようにすればよいか?次からは何を人に相談しながら問題解決すればよいか?が分かるからです。失敗なくして学ぶ力や問題解決する力、論理的に考える力は身に付きません。試行錯誤を繰り返しましょう。まずはやってみよう!